開催趣旨

日本ファゴット(バスーン)協会が主催する事業の一つで、国際的な視野に立ち、有能なファゴット奏者を発掘し、優秀な人材の育成に繋げ、我が国ファゴット界、ひいては音楽文化を振興する事を目的としています。将来的には、広く世界にも呼び掛け、国際コンクールへの発展を目指し、国際交流にも大いに貢献したいと考えています。

ご挨拶

音楽は、国境を越えて人々の心を豊かに結び付ける、世界の共通言語であります。

私達は、ファゴットに携わる者として、一人でも多くの人々に、音楽というこの素晴らしい藝術に接していただき、共に感動を分かち合う機会を持つ為に日々活動を続けております。

さて、私共日本ファゴット(バスーン)協会(略称 JBS)は、我が国のファゴットを愛する人々の相互親睦及び研究・交流を通じて、我が国のファゴット界を振興し音楽文化向上に寄与する事を目的に、1993年4月に設立された組織です。ファゴットの普及、学術情報の共有、機関誌の発行が主な活動で、現在、全国に個人・法人会員を抱え、国際ダブルリード協会、アジア・ダブルリード協会等各国の関係組織とも交流を深めています。これまでのメインイヴェントは、不定期開催のフェスティヴァルや随時開催のマスタークラスでしたが、この程、かねてからの大きな目標の一つであった“コンクール”を開催する運びとなりました。ファゴットの為に単独で行われる、我が国初のコンクールという位置付けで、歴史に新たな一頁が書き加えられます。JBSとしては、『ファゴット奏者のファゴット奏者によるファゴット奏者のためのコンクール』を標榜し、開催意義として次の三点を掲げています。

1.若いファゴット奏者に、演奏の機会を提供する。
2.課題曲を提示する事で、若いファゴット奏者のレパートリー拡張に寄与する。
3.将来、我が国音楽界を担うであろう若いファゴット奏者を発掘し、その育成に繋げる。

ファゴットを愛し、演奏するという共通の目標を持った若者が集い、切磋琢磨できる機会を設ける事は、教育的に非常に有意義であると同時に、我が国音楽界のより一層の発展に繋がり、結果として音楽文化振興にも大いに貢献できるものと自負しております。

本コンクールは、ファゴットを愛好する皆さんの研究の場にもなるよう、第二次予選・本選を公開としております。若きファゴット奏者の積極的な参加と関係各位のご支援を衷心よりお願いし、ご挨拶に代えさせていただきます。

日本ファゴット(バスーン)協会 会長

霧生 吉秀

日本ファゴット(バスーン)協会
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