ピリオド楽器と共に辿るファゴットの歴史

ヒストリカル・バスーンアンサンブル・アルケー

記録:ファゴットフェスティバル2023

ファゴットフェスティバル2023は2023年8月8日をもちまして全日程を終了いたしました。

8月8日 12:30-14:00 アイリスホール

演目

〈ドゥルツィアンの部〉

“ヴィルトゥオーソ・ドゥルツィアン・ミュージック”

  • ダニエル・スペール(1636-1707):3本のファゴットの為のソナタ2番(1697)
  • ギョーム・ド・マショー(1300頃-1377):甘き淑女よ(14世紀)
  • ティルマン・スザート(1500頃-1562):「ダンスリー」より"La Morisque , Fagot , Bergerette:Sans roch"(1551)
  • ジョバンニ・アントニオ・ベルトーリ(1598-1645):ソロファゴットの為のソナタ 第1番(1645)
  • ビアージョ・マリーニ(1594-1663):2本のファゴットと通奏低音の為のソナタ9番(1626)
  • ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):ダンス組曲«テルプシコーレ»より(1612)

〈バロックファゴットの部〉

“ファゴットとチェロで旅する18世紀フランス”

  • アンドレ・ダニカン・フィリドール(ca.1647/52-1730):中国の王の仮面舞踏会の踊り(1700)
  • フランソワ・クープラン(1668-1733):"趣味の融合または新しいコンセール集"より 第13番(1724)
  • 作者不詳(18世紀フランス):"2本のバス楽器による素敵で有名な曲集"より 組曲第1番(1751)
  • エティエンヌ・オッズィ(1754-1813):"バソンの為の新しいメソッド"より ファゴットとチェロの為のグランソナタ第3番(1803)

出演

長谷川 太郎

Taro HASEGAWA

テナードゥルツィアン、バスドゥルツィアン、ランケット、バロックファゴット JBS会員

東京藝術大学卒業。パリ国立地方音楽院古楽科を褒賞付き満場一致の評価を得て修了。バロックファゴットとドゥルツィアンの2つのディプロマを取得。
フランスでは国営放送やヴェルサイユ宮殿などでコンサートや録音に参加する他、ジャン・テュベリ、シギスヴァルト・クイケン等の世界的な指揮者のもとで演奏。第32回国際古楽コンクール〈山梨〉入選。2021年に東京で行ったコンサートは日本初のドゥルツィアンのリサイタルとなり、翌年には大阪でも開催。
現在日本各地の古楽団体にゲストとして参加する他、歴史的ファゴットのレクチャーも活発に行なっている。
モダンファゴットを宮永康史、水谷上総、岡崎耕治の各氏に、ヒストリカルファゴットを鈴木禎、堂阪清高、ジェレミー・パパセルジオの各氏に師事。

鈴木 禎

Tadashi SUZUKI

アルトドゥルツィアン、バスドゥルツィアン、テナーショーム JBS会員

愛知県出身。
国立音楽大学卒業。様々な時代、地域のファゴットを駆使し古楽奏者としてバッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラクラシカ、オルケストル・アヴァン=ギャルドをはじめ、国内外の主要古楽オーケストラやアンサンブルの演奏会、録音、音楽祭に多数参加の他、ゲスト講師として音楽大学等でレクチャーやコンサートを行っている。
ファゴットの他にトルコ軍楽メフテルのズルナ奏者、19世紀サクソフォンの研究・演奏等、幅広く活動。近年は数少ないヒストリカルコントラファゴット奏者としても注目を集めている。JDRにてバロックファゴット用リードを販売中。
ファゴットを岡本正之氏に師事。

向後 崇雄

Takao KOGO

バスドゥルツィアン JBS会員

埼玉県さいたま市出身。
武蔵野音楽大学ならびにケルン音楽大学卒業。ライン・ドイツ・オペラ(デュッセルドルフ)研修生を経て、東京都交響楽団入団。これまでにファゴットを岡崎耕治、ゲオルク・クリュッチュの各氏に、古楽器をヴォルフガング・ダイ、堂阪清高の各氏に師事。
オリジナル楽器で演奏するオーケストラ・リベラ・クラシカのメンバーとしても活動する他、バッハ・コレギウム ・ジャパン等国内主要の古楽オーケストラに客演する。

山本 徹

Toru YAMAMOTO

バロックチェロ

東京藝術大学大学院古楽専攻及びチューリヒ芸術大学修了。2008年第16回ライプツィヒ国際バッハ・コンクール第2位、2011年ブルージュ国際古楽コンクール審査員賞、ファン・ヴァッセナール国際コンクール優勝。2010年度文化庁新進芸術家海外研修員、2011年度ロームミュージックファンデーション奨学生。
バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカのメンバー、オルケストル・アヴァン=ギャルド及びプロムジカ使節団の首席奏者。
東京藝術大学での集中講義やシンガポール国立大学音楽院でのマスタークラス講師、また2006年に第2位受賞の国際古楽コンクール<山梨>では2017年に審査員を務める。

曽根田 駿

Hayao SONEDA

バロック・ハープ

愛媛県松山市出身。
東京芸術大学音楽学部器楽科チェンバロ専攻卒業。 2015年より渡仏しリヨン国立高等音楽院CNSMDLのチェンバロ専攻、古楽ハープ専攻で演奏家ディプロマを取得した。2020年に同校のチェンバロ(通奏低音/コレペティ)専攻修士課程を修了し完全帰国した。2020年度フランス音楽芸術著作権管理協会アダミADAMI より奨学金を受ける。
現在は中島恵美とのデュオ「イ・フィラトーリ・ディ・ムジカ」を中心に活動し、2023年6月に1st.アルバム『ラ・スプレッツァトゥーラ』をリリースした。
2種類の楽器の奏者として「アントネッロ」、「アンサンブル・アカデミア・ムジカ」をはじめとする様々なアンサンブルとも共演を重ねている。
公式ホームページ:https://www.i-filatori-di-musica.com/

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